2012-08-08 Next Phase【書評】市場主義3.0 市場主義3.0(2012/05/11)山田 久商品詳細を見る 「市場主義1.0」とは、レーガン・サッチャー政権下の米英両国で採用された 新自由主義にもとづく経済社会モデルを、 「市場主義2.0」とは、戦後の北欧においてケインズ型福祉国家モデルの オルタナティブとして開発されたモデルを原型とする経済社会モデルを指す。 「市場主義3.0」とは、これらが現実を通じて鍛えられ、 互いに影響し合うことによって見えてきた、経済社会モデルの現時点での到達点である。 本書の内容は、さっぱり&あっさりしているが、日本の問題点やこれからを語る上で必要な話はほぼ網羅されているので読めば2012年の日本を大体把握でき、その上で日本を再考するという内容。 こういう本がきっかけで大きな政府、小さな政府、自由主義、社会主義とステレオタイプのレッテル張りはそろそろ止めにしてもらいたい。 まず日本が目指すべきは北米と北欧のハイブリッド型を目指すべきというのに賛成。